ハリネズミ

SNSでもハリネズミのお風呂写真は多く、プカプカと気持ちよさそうでとても可愛らしいですよね!ハリネズミを飼っている人は自分も入れてあげたいと思うかも知れません。
この記事ではハリネズミのお風呂について解説します。

Contents

ハリネズミは水が苦手

キレイ好きな動物

ハリネズミはキレイ好きな動物で、体が汚れると自分で舐めてグルーミングをして清潔を保っています。
しかし回し車で運動している最中に排せつしたり、アンティングで体が唾液まみれになったりすると、どうしても体や手足の汚れが目立ってきてしまいます。

SNSにはハリネズミのお風呂写真がたくさん

最近のSNSではハリネズミのお風呂や泳ぐシーンがアップされ、これらを参考に手っ取り早く汚れを落とすにはお風呂が最適だと思い、安易に入浴をさせようとする飼い主が増えています。
しかし実はハリネズミは水が苦手な生き物なのです。
ハリネズミに水浴びや泳ぐ習性はなく、原則的には水で頻繁に洗わない方がよいとされています。

お風呂が必要な場合もある

とはいえ、汚れをそのままにするのも不衛生で、皮膚トラブルの原因にもつながります。
飼い主はハリネズミの汚れの程度を見て、「拭く」「足湯」「全身浴」をできるだけストレスがかからないように行う必要があります。

まずは足湯から慣らしましょう

ハリネズミは足が汚れやすい

ハリネズミは運動中に腸が活性化され、排せつしてしまいます。なので回し車中に排せつし、それを踏んでしまうので、手足が排せつ物まみれになることも多くあります。
手足だけが汚れている場合は足湯がおすすめです。お風呂の前に「水に慣らす」ということにも効果があります。

足湯の準備

用意するのは洗面器と乾いたタオルのみ。洗面器がつるつる滑る材質の場合、足元が滑るとハリネズミが不安になるため底に洗面器の大きさに合わせてカットしたゴムマットを敷いておくとよいでしょう。
お湯の温度は36〜37℃くらいに保ち、お湯の深さは3〜4cm程度にします。ハリネズミを洗面器に入れてからお湯を入れると驚いて恐怖心を覚えてしまいます。必ず洗面器にお湯を張った後、ハリネズミを入れましょう。

足湯で汚れを落とす

特に洗わなくてもお湯でふやけて汚れが落ちるので、あとは乾いたタオルでしっかり拭きとるだけです。
あまりにも汚れがひどい場合は、あらかじめもうひとつお湯を張った洗面器を用意し、きれいなお湯ですすげるようにするとよいでしょう。
お湯を極端に怖がる場合は、洗面器にお湯を染み込ませたキッチンペーパーを入れ、その上を歩かせることから始めてみても。
ハリネズミは水を怖がるということを頭に入れて、徐々に慣らしてあげることが大切です。

お風呂の準備と正しい手順

ハリネズミが水にある程度慣れ、汚れが広範囲にある場合はいよいよお風呂「全身浴」です。ハリネズミにとって水は大きなストレスになるので、お風呂は多くて2〜3ヵ月に1回程度、周囲の温度にも気を配って行いましょう。

全身浴で用意する物

お湯と洗面器

36〜37℃のお湯を3〜4cmほど張った洗面器2つを用意します。洗う用とすすぎ用の2種類です。

乾いたタオル

足を拭く用と体を拭く用に乾いたタオルを2〜3枚。

歯ブラシ

こびりついた汚れを落とすのに使います。毛先の柔らかいものを選びましょう。

シャンプー

どうしても使いたい場合のみ。獣医処方のものや、犬猫用の低刺激、無香料のものが望ましい。

お風呂の手順

ハリネズミは温度変化に弱いため、事前に入浴させる部屋を適温に温めておきます。
ハリネズミをお湯に入れたらお湯を手ですくいながら、優しく背中やお腹にかけて汚れを落とします。こびりついた汚れには歯ブラシを使うといいですね。
耳や器官に水が入ると感染症の原因になります。顔に絶対お湯がかからないよう細心の注意を払いましょう。
シャンプーを使う場合はハリネズミに直接つけるのではなく、お湯に溶いて使います。洗い残しは皮膚疾患につながるため、針の間もふくめすすぎのお湯で十分にすすいでください。
洗い終わったらすぐに手足やお腹を乾いたタオルで拭きましょう。体に水分が残ると体温の低下や皮膚トラブルの原因となるので、しっかり拭きとります。
早く乾かすためにドライヤーを使いたくなりますが、熱風で皮膚を痛めたりドライヤーの音を怖がったりするのでおすすめできません。
ハリネズミの入浴は体に負担が大きいため、短時間で済ませられるよう心がけましょう。

保湿効果も?お風呂に加えたいアイテム

湿度や室内暖房器具の影響から、ハリネズミの体は乾燥しやすいといわれています。
乾燥が気になるときは、入浴の際天然のホホバオイルやオリーブオイルをほんの少しお湯に垂らしてすすぐと、乾燥が防げるとされています。
また、オートミールをガーゼや排水ネットなどに入れてお湯に浸し抽出した乳白色のお湯が、皮膚の乾燥や抜け針、かゆみを防止するという情報もあります。
いずれも個体差があるので絶対とは言えませんが、乾燥に悩む飼い主の方は試してみてもいいですね。

ハリネズミに合わせて無理のない入浴を

ハリネズミは本来水に入る習性がありません。まずはお風呂に入れる必要がないよう、ケージの清掃や食べ残し、排せつ物の処理をしっかり行いハリネズミの体が汚れない環境づくりを心がけます。
それでも汚れが目立ってしまったときは、体を蒸しタオルで拭いてあげる、足湯をする、お風呂に入れるなど、汚れに合わせて適切なアプローチをしてあげてください。
お風呂はハリネズミの体に大きな負担をかけるので、幼い個体や高齢、病気のハリネズミの入浴は避けましょう。
お風呂は短時間で済ませることが原則なので、事前の準備や入浴中の手際のよさが肝心です。
万が一入浴後に元気がなくなったり食欲不振になった場合は、すぐに動物病院へ連れていきましょう。
適切な入浴はハリネズミの清潔を保ち、皮膚の健康維持にもつながります。
汚れのようすをみながら、それぞれのハリネズミに合った入浴法を試してみましょう。

この記事を書いた人

鳥井 慎太郎
鳥井 慎太郎
Web事業家/ブロガー
毎日楽しい。 個人開発(Webサービス、ゲームアプリ)